メニュー

最新ニュース

お知らせ

大規模災害時の義歯無償提供について

掲載日:2025.03.26 (Wed)

皆様、こんにちは。今回は、大規模災害時における入れ歯の無償提供についてご紹介します。

近年、巨大地震発生のリスクが高まっており、その対策が急務となっています。特に、高齢者の方々にとって、災害時の入れ歯のトラブルは深刻な問題です。株式会社お守り入れ歯は、こうした状況を受け、画期的な取り組みを発表しました。

巨大地震発生のリスク
東北大学などの研究グループは、今後30年以内にマグニチュード9以上の巨大地震が発生する確率を7%~40%と発表しました 。この調査結果は、私たちに改めて災害への備えの重要性を認識させてくれます。  

大規模災害に備えて
株式会社お守り入れ歯は、日頃から入れ歯データの無料保管サービス「入れ歯銀行」を全国展開しています 。このサービスは、万が一の事態に備え、迅速に入れ歯を再製作するためのものです。通常、保管したデータを元に入れ歯を製作する際には費用が発生しますが、大規模災害時には無償で提供することを決定しました 。  

災害関連死を減らすために
この取り組みの背景には、2011年の東日本大震災で多くの高齢者が誤嚥性肺炎で亡くなったという悲しい事実があります 。避難の際にに入れ歯を持ち出せなかったり、避難生活中に紛失・破損してしまったりと、様々な理由で食事が十分に取れず、体力が低下してしまうケースが多くありました。  

株式会社お守り入れ歯は、こうした問題を解決するために、治療用仮入れ歯の保有を推奨し、2021年からは3Dプリンターによる入れ歯製作と無料データ保管サービスを開始しました 。さらに、2023年2月からは、都道府県や歯科医院の枠を超えた「入れ歯銀行」を全国展開し、2024年には内閣官房の「国土強靭化 民間の取組事例集」にも掲載されています 。  

現在、「入れ歯銀行」には19の歯科医院が加盟しており、580名分のデータが保管されています 。  

事前の備えが大切です
大規模災害時に入れ歯の無償提供を受けるには、事前のデータ保管が不可欠です 。データ保管にかかる時間は約30分で、お近くの入れ歯銀行加盟歯科医院で手続きが可能です。加盟歯科医院がない場合は、郵送でも対応しています(4~7日前後) 。  

株式会社お守り入れ歯の代表は、「被災者の経済的な負担を軽減し、誤嚥性肺炎で亡くなる方を一人でも減らしたい」と語っています 。今後も大規模災害が予測されている地域を中心に、出張イベントなどを開催する予定です 。  

また、株式会社お守り入れ歯では、大規模災害時に無償提供する入れ歯の調整などにご協力いただける歯科医院を募集しています 。


協力歯科医院として登録を検討したい方はこちらを御覧ください。

お気に入りの入れ歯のデータを無料で保管できる「入れ歯銀行」のサービスを利用したい方はこちらから申し込みできます。